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家庭でできるモンテッソーリ教育

-育児-  
18.06.25

モンテッソーリ教育をご存知ですか?

モンテッソーリ教育とは、20世紀初めにイタリアの医学博士であるマリア・モンテッソーリが、子どもの観察を通して系統だてた、より良くいのちが育つための援助法ともいえます。

日本では幼児教育や「英才教育」のイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。実は、子どもとの毎日の家庭生活でモンテッソーリ教育の視点があれば、気持ちの余裕が生まれ、子育てを楽しめるようになります。





例えば、「お片づけ」。

0歳から3歳までの子どもは、五感をフル活用して、環境にあるものを全て吸収して、成長していきます。

〇片づけられて、整理整頓された部屋も、
〇片づけられていない、ごちゃごちゃした部屋も、
〇工夫をして、片づけを楽しんでいる親の姿も、

すべてをあるがままに子どもは吸収しています。0~3歳までの子どもは、判断せず、いいことも悪いことも、取捨選択せずに全てを身につけ、それは後に自分の人格を形成する材料となります。



 







毎日の片付けは大変なことですが、家族の一員である子どもに協力してもらい「子どもは周りから吸収している」という意識を持つと、大人の行動も変わってくるのではないでしょうか。

1人で歩けるようになり、両手が自由になってものを運べるようになったら、自分でおもちゃを取りに行けるようになります。徐々に子どもが1人で元にあった場所に戻せるような部屋作りをしましょう。

〇子どもの発達に合わせたシンプルな玩具や作業選びをする。
〇片づけるスペースは、子ども手の届く高さにする。
〇子どもに理解できるようなゆっくりペースで大人がやり方を見せる。

これらを配慮しておくと、小さな子どもでも、何度も繰り返しながら楽しく元に戻せるようになります。
 


子どもの高さで、物の場所を決め、入れ過ぎないことが、出し入れしやすい棚のヒントです。





モンテッソーリ教育を知ることは、子どもの成長や発達の仕組み、心の声を理解するヒントになります。「お片づけ」など、子どもとの毎日の生活の中にこそ、モンテッソーリ教育を取り入れてみませんか。









 


- おしえてくれたひと -
国際モンテッソーリ協会公認教師、一般社団法人「AMI友の会NIPPON」副代表
深津高子 FUKATSU Takako




「家庭でできるモンテッソーリ教育」や、教師養成コース・講演会の通訳、モンテッソーリ著書の翻訳やピースボート「洋上子どもの家」の活動を通して「子どもから始まる平和」を広めている。さらに、カフェで親向けのお話会「モンテッソーリ@ホーム」など、各地で様々な講座やワークショップを開催中。

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