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【暮らしの給食室】寒暖差による疲れを解消!体にやさしい薬膳麺レシピ

-食べ物-  
20.09.29

夏はじっとしていても汗が出てくる季節ですね。
今回は中医学からみた「汗」についてお話します。


人は汗をかくことで体温を調節しています。暑さの邪気が体内に入ってくると、汗線を開いて発汗させ、体温が上がり過ぎないように調節しています。
また汗は体内の老廃物を一緒に排出させ新陳代謝を促したり、免疫力を高める役割ももっています。

■中医学で「汗」とは、体の津液(体に必要な水分の総称)が変化したもの


たくさん汗をかいた後は、“だるい、やる気がでない” など体がぐったりと疲れを感じませんか?

汗をかくと津液(しんえき)を消耗しますが、汗と一緒に気(活動するためのエネルギー)を消耗させてしまいます。
また、汗は主に血中の水分から作られるので、血液ドロドロ、血に熱がこもる、血の巡りが悪くなる原因となります。

疲れや食欲不振、体がほてる、イライラする、寝つきが悪いなど、いわゆる「夏バテ」の症状となり、さらにシミやシワなどの要因を作ってしまいます。


汗をたくさんかいた後は、水分(潤い)補給だけでなく、「気」と「血」を養うことも大切です。

■夏バテを改善する食材

①潤いを養い、体にこもる余分な熱を冷ましましょう!
夏野菜出番す♪ 分の多野菜果物をとりましう。


・スイカは天然の清涼飲料です。
・夏のランチは麺がお勧め!
小麦はイライラを解消し気持ちをリラックスさせてくれます。

②汗で失った「気」を補いましょう!

「気」を生み出すのは胃腸の働きです。胃腸に優しい食材活を心がけましょう。


・冷飲物はほどほどに。
・香草野菜や発酵食品を上手に使いましょう。巡りを良くして食欲増進につながります。

暮らしの給食室 《トマトと鯖缶の冷や汁風そうめん》


 
<作り方>

ー具材の準備ー

  1.きゅうりは薄切りにし、塩少々を入れて全体にまぶす。15 分程おくと水気が出てくるので、水気を絞る。
2.わかめは水に漬けて戻し、水気を絞る。
3.しそは千切りにする。
4.トマトは 1 ㎝の角切りにする。

ーつゆの準備ー
5.ボウルに鯖を汁ごと入れ、身はほぐす。味噌、しょう油を入れ、かつお出汁を加えて味噌を溶くように混ぜる。
白ごま、すりおろし生姜、豆
乳を加える。きゅうり、わかめ、しそを加える。

食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておくと、おいしく召し上がれます。

ーそうめんを茹でるー
6.
そうめんは袋の表示通りに茹でる。
7.器にそうめんを盛り、(5)のつけ汁を注ぎ、上にトマトをのせる。

(かつお出汁の簡単な取り方)
顆粒だしでも良いですが、かつお節からとる簡単な取り方をご紹介します。
①耐熱容器にかつお節(5g)を入れ、熱湯 200 ㏄を注ぐ。
②3分程おいてザルで濾す。

・冷蔵庫で冷やしておくとよい。

※そうめんだけではなく、うどんや中華麺でも美味しいです。アレンジしてお楽しみください。

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今年は家で過ごす時間が増え、冷房の部屋で過ごす時間が長くなっていませんか?


汗を出す線を「汗腺」といいますが、3 歳までにその数が決まると言われています。

熱中症やあせもなどの心配もあり冷房の中で過ごす時間が長くなってしまうかもしれませんが、幼児期に汗をかくということはとても大切です。
汗をかくことで夏の暑さにも強くなりますので、無理のない範囲で汗をかく生活を取り入れてみてください♪


ー おしえてくれたひと ー


くらしの薬膳salon ゆず葉主宰
伊藤 美絵先生


管理栄養士 
国際中医師
国際薬膳調理師
国際高級茶芸師
調理師
保育士
和ハーブアドバイザー
みそソムリエ
豆腐マイスター認定講師


くらしの薬膳salon ゆず葉さんのホームページはこちら
 
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