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【暮らしの給食室】代謝を高めて体もすっきり。むくみ解消薬膳ピラフ

-食べ物-  
20.06.19
「気めぐり、血めぐり、水めぐり」
今回のコラムでは、「水」=津液(しんえき)の巡りについてお話します。

もうすぐジメジメとした梅雨の季節がやってきますね。
今年は家で過ごす時間が増え、いつもと違う生活にストレスを感じていたり、運動不足になっている方も多いのではないでしょうか。

体の中のめぐりが悪くなるといろいろな不調が出てきます。


「太らないように気をつけていたのに体重が太ってしまった!」
「むくみが気になる」
と悩んでいる方は、体の津液の代謝が弱っているサインかもしれません。
 
中医学では、血液以外の体内の正常な水分を総称して「津液(しんえき)」といいます。
この津液の代謝がスムーズに行われないと、むくみや水太りなどのさまざまなトラブルを引き起こします。

津液の代謝は主に「肺・脾(消化器官)・腎」が関係していますが、初夏や梅雨の季節は特に「脾」の働きが低下し、津液の代謝が滞りやすくなります。

脾は湿(飲食で摂った余分な水分・湿度など)を嫌います。
脾の働きが弱くなることで体の中に余分な湿がたまり「水太り」と呼ばれる症状になります。


春にストレスを多く感じていた方や、日頃から消化器官が弱い方、甘いもの、油っこいもの、冷たいものを好む方は、脾の働きが低下している体質の方が多いようです。

梅雨に入ると湿度が高くいつもより津液の代謝が滞りやすくなります。
今から脾の働きを元気にして代謝を整えておくことが養生になりますよ。


水太り解消!脾の働きを元気にする薬膳



暮らしの給食室
6 月~7 月に旬を迎えるとうもろこしは胃腸を養い、むくみによい食材です。ヒゲや軸にも利尿作用があるので捨てずに使いましょう。

梅雨のだるさを解消する炊き込みご飯をご紹介します♪

《塩麴鶏ととうもろこしのカレーピラフ》



<材料>4人分
 
2合
鶏むね肉 8
(A)カレー粉 小 1
(A)塩麹 大 1.5
(A)酒 大1
とうもろこし 1
玉ねぎ 1/2
人参 60g
生姜(千切り) 5g
(B)カレー粉 大 1
(B)クミンシード 小 1
(B)塩麴 大 1
(B)ケチャップ 大 1
(B)みりん 大1/2
(B)醤油 小 1
(B) 360ml
サラダ油 大 1/2

<作り方>

1.鶏肉は余分な脂や筋を取り除き、皮目にフォークで数か所穴をあける。
  ビニール袋に(A)を合わせ、鶏肉を入れて全体をもみこみ、30 分程つけておく。

2.米は洗ってザルに上げておく。

3.とうもろこしは皮をむいてヒゲをとり、きれいな緑色の部分を 1 ㎝幅に切る。
   実は3等分にし、包丁で実をそぐ。

4.人参、玉ねぎはみじん切りにする。

5.フライパンに油大さじ 1/2を入れて温め、鶏肉を皮目から入れて焼く。出てきた油はキッチンペーパーでふき取り、皮目にこんがり焼き色がつくまで焼く。

6.炊飯釜に、米と(B)を加えて軽く混ぜ、とうもろこしの実、ヒゲ、人参、玉ねぎ、千切りの生姜を入れ、上に鶏肉をのせる。旨味がでるので空いているところにととうもろこしの芯をのせて炊飯する。

7.炊き上がれば、とうもろこしの芯は除き、鶏肉を取り出して食べやすい大きさに切り、ごはんと鶏肉を器に盛りつける。

※クミンシードは、カレーの香りをつけるスパイスです。薬膳でも健胃薬として消化の促進や代謝の改善に使われています。炒め物やピクルス等のアクセントにも使えますよ。
 


ー おしえてくれたひと ー

 

くらしの薬膳salon ゆず葉主宰
伊藤 美絵先生


管理栄養士 
国際中医師
国際薬膳調理師
国際高級茶芸師
調理師
保育士
和ハーブアドバイザー
みそソムリエ
豆腐マイスター認定講師


くらしの薬膳salon ゆず葉さんのホームページはこちら


 
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