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春の薬膳弁当で心とカラダを元気に。〈レシピ付き〉

 

サムネイル
春は草木が芽吹き、成長を始める季節です。
穏やかな春の陽気に気持ちは開放的になり、身体の中では新陳代謝が活発になります。こうした身体の活動と深い関わりがあるのは五臓「肝」のはたらきです。
 
肝は自律神経に深く関わる臓器で、寒暖差や生活の変化などのストレスを受けるとバランスが乱れ、疲れやだるさ、頭痛、めまいなどの不調が出てきます。


 
春は「肝」を元気にする食材を取り入れることで、代謝を助け、自律神経や情緒のバランスを整えることができます。
また木の芽が空に向かってのびのびと成長するように、心と身体をのびのびさせて過ごすと肝も元気に心地よく働いてくれます。



春の養生
●肝のエネルギーとなる「血」を養いましょう。
肝は「血」を蓄える臓器です。血が不足すると精神が不安定になりやすく、イライラや不眠、落ち着きのなさなどが生じます。
 
<お勧め食材>
赤身の肉、レバー・イカ・タコ・黒豆、卵など良質なたんぱく質、あさりやシジミなどの貝類、人参・ほうれん草など緑黄色野菜、ひじき、黒胡麻、松の実、プルーン、クコの実など

●​​肝はのびやかさが大好きです。気の巡りを良くしましょう。
肝は全身の気をスムーズに巡らせる働きを担っています。 巡りが悪くなると気分にムラができたり、落ち込んだり、肩こりや筋がつりやすくなったりします。
 
<お勧め食材>
緑色の野菜や香りのよい食材を取り入れましょう。
セロリ、三つ葉、クレソン、ハーブ類
大葉などの香草野菜、かんきつ類、ジャスミン茶など

気が高ぶり過ぎてイライラする、怒りっぽい、頭痛、めまいなどの症状があるときは、
香辛料や刺激のある食材は控えましょう。気持ちをリラックスする食材や気分を落ち着かせる苦味や酸味の食材を上手に利用します。
 
例えば…春の山野草の天ぷら、セロリのサラダ、あさりのパスタ、緑茶、カモミール茶など

暮らしの給食室 
春は生活面で新しいことが多くなり、子どもたちは慣れることに大忙しです。
食卓ではストレスをかけずに、普段食べ慣れているものや食べやすい献立がお勧めです。色合いも明るくすると元気がでて心がワクワクします。



〜春のお弁当に合うおかず〜

ひじき入り豆腐つくねバーグ
ひじきは春が旬です。食物繊維が多く、ビタミンやミネラル、カルシウムも豊富な食材。薬膳では、肝の血を補って気持ちを落ち着かせてくれる食材です。



【 材料 】
鶏むね肉(ひき肉) 200g
木綿豆腐      100g
乾燥ひじき     2g
人参        30g
玉ねぎ       30g
▲みそ       大さじ1/2
▲塩        小さじ1/2
片栗粉       大さじ2
油         大さじ1


【 作り方 】
1. ひじきは水で戻して水気をとっておく。

 

2. 豆腐は軽く水をきる。

3. 人参、玉ねぎはみじん切りにする。

 

4. ボウルに鶏肉、豆腐、調味料(▲)を入れてよく混ぜ、ひじき、にんじん、玉ねぎ、片栗粉を入れて混ぜる。

 

5. 小判型に成型をし、油を熱したフライパンに並べて焼く。(スプーンでフライパンに落としてもOK) 
   フタをして中弱火で2分程度蒸し焼きにする。

《ポイント》
・行程 3と4 はフードプロセッサーでやると簡単です。
・成形する時は手に水かオイルをつけるときれいに成型できます。
・カレー粉(小さじ 1/2)を加えても美味しいです。

〜完成〜



今回は薬膳の先生に、春のお弁当に合うおかずの作り方と効能について教えていただきました。
簡単に作れますので、お花見やピクニックにぜひご活用ください。

ー執筆してくださった方ー

 
くらしの薬膳salon ゆず葉
伊藤 美絵先生


管理栄養士 
国際中医師
国際薬膳調理師
国際高級茶芸師
調理師
保育士
和ハーブアドバイザー
みそソムリエ
豆腐マイスター認定講師
▶︎くらしの薬膳salon 伊藤先生のHPはこちら

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