いえ日和いえ日和

コラム 建てるなら災害に強い家を2 〜水害に強い家〜

 

サムネイル
全国的に、突発的で局地的な大雨が増えてきている昨今。
家を建てる際には、せっかくの新築の家が水浸しにならないようにしたいですね。
そこで、今回は、土地を選ぶ際のポイントと、建築の際のポイントを設計者に聞きました。



家を建てる前にできる対策

自宅を建てる地域や敷地が決定したら、まず周辺の地名・地形・過去にあった災害などを調べてみましょう。
その土地の地名の由来や歴史を知る事で、住宅を建てる際の災害対策のヒントが見つかるかもしれません。

 
 
 
地名を調べる


地名には、その地域の歴史や土地の特徴が含まれている場合があります。

国土交通省のホームページにも『地名は水害の履歴書』という記事が掲載されています。
過去に水害を経験した可能性がある土地の漢字として『カワチ(川内)、ナダ(灘)、ウシ(牛)、サワ(沢)、フカ・フケ(深)、リュウ(竜)』などが挙がっています

その他にも『水・池・沼』など水に関する漢字が入っている地域は水害に悩まされてきた可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

上記の漢字が地名に入っているからといって、一概に全ての地域が水害を経験しているとは言えませんが、その土地柄を知る1つのポイントにしてみてください。

国土交通省のホームページ 
『地名は水害の履歴書』
 

 
地形や昔から建っている建物を調べる


地名の由来を調べた後は、その土地の地形や周りに建っている建物を調べたり、ハザードマップを持ちながら歩いてみましょう。
敷地の周辺を歩いてみることで、周りの土地との高低差や近くにある池や川を知るだけではなく、いざ災害が起きた際の避難経路を把握しておくことができます。

敷地の近くに神社や仏閣がある場合、神社や仏閣などは水害に遭いにくい場所を選んで建てられることが多いため、水害が少ない比較的安全な土地である可能性が高いです。

 
 
 家を建てる際にできる対策

まず、水害で多く被害があげられる『床下浸水と床上浸水』の説明をします。

床下浸水とは家の床下部分(基礎部分)に水が入り込んでしまう状態です。
床下浸水になった場合、人の命にかかわるような事態には至りませんが家を支える基礎部分へのダメージが大きく、水が引いた後も湿気などによる劣化が進んでしまいます。

床上浸水は家の床の上まで水が入り込んでしまう状態です。
床上まで水が入り込む場合、基礎部分だけではなく家電製品や家具などにも影響が出るため、床下浸水よりも大きな被害となります。
 
それでは水害を最小限に抑えるための2つの方法をご紹介します。

 
水害を最小限に抑えるための2つの方法

[土盛りをする]

1つ目の方法は『土盛り』です。
土盛りとは、敷地全体に土を盛る事で周辺の宅地より敷地を高くし、人工的に床の高さを上げてしまう方法です。シンプルな方法ですが、効果は大きいと言えるでしょう。
ただ、住宅地には高さに関する制限がある為、土地状況や周囲の環境を確認してから最高でどの高さまで敷地を高くできるか設計者との検討が必要になります。


  
[基礎の高さを上げる]

もう1つの方法は基礎の高さを上げる方法です。
通常の基礎高さよりも高くする事で家の床高さを上げられるので、床上浸水を防ぐことができます。
ただ、基礎高さを上げる事で床上浸水は起こりにくくなりますが、床下浸水になる可能性は十分にありますので、基礎部分の排水がしやすい構造にする必要があります。


 

上記の2つの方法はコストが増えたり、工期が延びる可能性があるのでデメリットが全く無いという訳ではありませんが、水害を防ぐ代表的な方法となります。
敷地の状況をしっかり把握した上で設計者と十分に検討していきましょう。
 
 
◆ 水害被害予測 便利ツール

年々増え続けている自然災害に備えるため、国土交通省のホームページでは洪水被害予測などをチェックできる便利なツールを閲覧することができます。
今回は2つの災害予測サイトをご紹介いたします。
 
1.重なるハザードマップ

重なるハザードマップ』は国土交通省が掲載しているハザードマップです。

梅雨や台風の時期に備えて想定最大規模の洪水浸水想定区域が簡単に確認できるようになっています。
また、洪水被害予測の他にも津波・土砂災害・道路災害などの被害予測を地図や写真に重ねてチェックできるため、とても見やすいサイトです。
スマートフォンにも対応しているので、いつでも確認することができます。

ー新しいウインドウが開きますー
 
2.地点別浸水シミュレーション検索システム

浸水想定区域を調べるのに便利なのが地点別浸水シミュレーション検索システム(浸水ナビ)です。
このサイトはまだ閲覧できる河川のデータが限られており、これから順次拡大予定とのことです。

地域の河川ごとに洪水をもたらす予測破堤点が表示され、仮にそこが決壊した場合にどのエリアが浸水するのかをアニメーションを使用して時系列ごとに閲覧することができます。


ー新しいウインドウが開きますー
 
まとめ

今回は家を建てる前・建てる際にできる水害対策と、水害被害をチェックする事ができるツールのご紹介をしました。
近年、自然災害による被害はどんどん増加傾向にあります。
そのため、今まで水害を経験してこなかった地域でも水害に遭う可能性が高まっていくと言えるでしょう。

完全に被害に遭わないという訳にはいかないかもしれませんが、大切な家と家族を“もしも”の事態から守るために、情報を集めたり対策をしておきましょう。
 
----------------------------------------------------------------


         

このブログ記事を読んだ人はこちらの記事も気になっています