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「短い動線」がカギ!すぐ片づく収納術

 

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「片づけても片づけても散らかってしまう…」
「毎日片づけているだけで一日が終わってしまう…」

こんなお悩みをよく聞きます。生活していたら散らかるのは当たり前。これは決してみなさんが片づけ下手なわけではありません。私のように片づけを仕事としている人でも、必ず家は散らかります。
しかし、収納(=戻す場所)をどこに作るかで、散らかっても5分で片づけることが可能に。みなさんのお家でも実践できる実例をご紹介しながら、その秘密をお教えします。


今回収納術について教えてくださったのは、整理収納アドバイザーの森本智子先生です。
お家で簡単に真似できることばかりなので、ぜひご参考ください!


●「使うとき」より、「戻すとき」を意識して



人の特性として、モノを使うときはそのモノが必要なので一生懸命探しますが、モノを戻すときは億劫になるもの。だから、収納場所は「戻しやすいかどうか」がカギなのです。
例えばこどものおもちゃ。「片づけなさーい!」と言ってもなかなか片づけないのは子どもも大人も同じ。では、なぜ片づけたくないのか?考えてみましょう。

よくあるパターンは「子ども部屋におもちゃ収納を置いているが、遊ぶのはリビング」というパターン。遊ぶときは早く遊びたい一心で子ども部屋までおもちゃを取りに行きます。でも、遊び終わったら子ども部屋まで戻すのが億劫になってそのままリビングに置きっぱなし。思いあたる経験ありませんか?

この場合、一番簡単なのは「おもちゃを戻す動線を短くする」こと。すなわちリビングにおもちゃの収納を作ることです。
すべてのおもちゃの収納でなくてかまいません。そのとき、よく遊ぶ一軍のおもちゃの収納をリビングに作るのです。この収納はあくまで一時的なものとして考えましょう。子どもが成長すればいずれ子ども部屋で遊ぶようになりますから、カラーボックスのような簡易的なものでも構いません。

ただリビングに置くので周りのインテリアとの調和を考えて、今はおもちゃ収納として、ゆくゆくは本棚や飾り棚として使えるようなフレキシブルなものを選ぶといいですよ。


●洗濯物は畳まない!



部屋が片づかない原因のベスト3に入ってくる「リビングにできる洗濯物の山」。
とりあえずとりこんで、あとで畳もうと思っているうちにどんどん山ができあがってしまう。できあがった山を前に深いため息。そしてやる気がでないのでどんどん山が大きくなる。
以前の私も全く同じでした。この洗濯物の負のループから抜け出したい!そこで私がやったことは、まず「洗濯物は畳むのをやめた」ことです。

どういうことか?洗濯物をハンガーにかけて干す→乾いたらそのままクローゼットへ!そして動線を短くするため、収納場所は洗濯物を干すところに一番近いクローゼットにしました。
我が家の場合はベランダに近い押入が一番近い場所です。そこで押入にハンガーパイプをDIYで取り付け、クローゼットのような形状に。賃貸物件の場合でもつっぱり棒で取り付けられるハンガーパイプがありますので、簡単に原状回復できますよ。

ただ押入の場合は襖がネックになります。押入はもともと布団を収納する目的で作られた場所なので、片側ずつしか開口できません。洋服収納として使うには中央が開いたほうが使いやすいのです。そこで襖の場合は併せて襖を取り外し、目隠しとしてつっぱり式のロールスクリーンやカーテンにしておくとさらに使い勝手がアップします。

さらに家事のテンションをあげる方法として、オススメなのがハンガーを統一すること。ハンガーが揃っていると見た目にも美しく、また省スペースにもなって収納量もグンと増えます。
我が家ではスタイリッシュなシルバーのアルミ製ハンガーを使用中。ハンガーにかけられない肌着や靴下は、中が見えない引出しにどんどん入れれば、あの洗濯物の山がリビングにできあがることはもうありません。


●マスク・カイロは玄関に収納



出かける際に持ち出すモノの代表であるマスクやカイロ。玄関を出て「あ、忘れた!」と取りに帰ることありませんか?外出時に持ち出すモノは動線上にある玄関に収納しましょう。使い捨ての場合、帰宅時にすぐ捨てられるよう、ゴミ箱も併せてセットしておくと無駄に持ち込むことがないので、動線がスムーズです。



ほかに玄関に収納するとよいモノとして、虫よけスプレーや保育園・幼稚園・学校の保護者用名札&上履き、折りたたみ傘など、家の中では使わないものを収納するのがおすすめです。
収納例としては靴箱扉の裏側にワイヤーネットを取り付けて、ポケットをつけると細々したモノも便利に収納することができます。
 
今回ご紹介した収納に共通することは「動線を短くする」こと。使う場所にしまう場所を作ることで、モノを戻すハードルをグッと下げます。
家の中でモノの収納場所を作るときは、「これはここに戻せるかな?」と自分のメジャーで測ってみましょう。モノを使う人が自分以外の場合(例えば子どもなど)、まずは使う人の日常の動線を観察。その動線上にしまう収納場所を作るように心がけると、戻しやすくなります。

生活していたら散らかるのは当たり前、と割り切ってみて、それよりまずは動線を意識した片づけやすい仕組みを考えてみませんか?


▶︎森本先生の収納術をさらに知りたい方はこちら


 ー執筆してくださった方ー

森本智子先生
整理収納アドバイザー
インテリアコーディネーター
復職後も慌てない!育休ママ向けお片づけ講座【千葉市 整理収納アドバイザー】 (ameblo.jp)