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整理収納上手になるためのステップ

 

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収納コラム3
 整理には上達するためのステップがあります。

ステップは全部で8つ。

 ①所有の意味を考える
 ②モノの本質を考える
 ③整理の狙いを明確にする
 ④狙いからグループ分けする
 ⑤使用頻度でさらにグループ化
 ⑥収納を分析する
 ⑦グループと収納を重ねる
 ⑧指定席の完成

ちょっと難しそうに書いてありますが、そんなことはありません。
片づけてもすぐにまたぐちゃぐちゃになってしまう整理は、整理の意味を成しません。
片づけの意味も考えながら、リバウンドなしの整理収納をしたいですね♪

今回は食器棚を例に゛整理収納のステップ"についてお話します。


まず①所有の意味を考えてみましょう。

なぜそれを持っているのか考えてみましょう。
モノを片付けて整頓する前に、それを持つべきか持たざるべきかをまず第一に考えることが大切です。

そのためには②モノの本質を考えましょう。

食器棚でいえば・・・
 ・その食器は食器としての役割を果たしていますか?
 ・その食器を最後に使ったのはいつでしょう?棚やキャビネットの中で置かれているだけになっていませんか?
 ・食器やキッチンツールの数は適正ですか?多すぎていませんか?
 ・キッチンツールも便利だからと買ったものの、全く使っていなかったりしませんか?・・・など
もう一度見直してみましょう。

具体的に見直す方法は・・・
(1)すべての食器を取り出します。

(2)使用頻度別に分類します。
よく使う食器を「1軍」
月に一回ほど使う食器を「2軍」
年に一回使う食器、まったく使わない食器を「3軍」というように分類します。

分類まですると、自分や家族にとって食器棚に必要な食器は何か、またどのくらいの量が必要なのか適正量が見えてきます。

③整理の狙いを明確にする
モノが使われるためにあることを前提に、整理の狙いを明確にしていきます。

まじめに、
「どうして整理整頓したいのか」を考えてみましょう。

整理はその人の生活スタイルによって目的はさまざまです。
子供のふれあいを大切にするための整理や、住みやすい生活空間を作ることを目的に行う整理もあります。


では・・・今回の食器棚の例をみてみましょう。

今回は、「使いやすい食器棚にして持っている食器をフル活用させていきたい」という目的から整理整頓することにしました。
この場になくてもよいモノ、動作動線を考えるとこの場所では使いにくいというモノがないか見直していきます。


例えばコップ。
一般的に食器棚にあるご家庭がほとんどですが、下の写真ではリビングにウォーターサーバーがあり、水を飲むためにコップを使うことが多いので、隣の本棚の一部にコップを置くスペースを設けました。
これでわざわざ少し離れた食器棚に取りに行く必要がなくなります。



 



次に、食器棚に戻って④狙いからグループ分けする⑤使用頻度でさらにグループ化してみましょう。

「狙いからグループ分けする」というのは、例えば同じアイテムでまとめてみるといいでしょう。


 


この写真のように、カトラリー類や小皿、ふきん、保存容器などまとめて整理されています。

また、お茶セットのように、急須と湯呑をセットにして収納すると、お茶を飲む時に探し物をせず一度に取り出せます。
使う目的ごとにまとめることで、使う時に便利になる場合がありますので、ご自分の家族のスタイルに合わせて「○○セット」を作ってもいいかもしれませんね。

お茶碗やお椀など、1軍に属する食器たちは、頻度の高い食器としてカゴやトレーにまとめておくと、必要なモノがすぐに取り出せ、便利です。
これが、「⑤使用頻度でさらにグループ化」ということです。

特に1軍たちは、毎回の食事の度にストレスにならないよう、少なくとも1アクションで取り出せるように収納するのがおすすめです。
「上にあるものをどかして取り出す」「前にあるものを除けて取り出す」
という動作は、
①どかす
②取り出す
の2アクションとなります。
毎回、①の「どかす」という動作がストレスになるのはよくわかるでしょう。

ですから、使用頻度の高い「1軍」は1アクション、2軍も1アクションで叶わないのなら、小さな棚を置いてなるべく1アクションで取り出せるように工夫する必要が出てきます。(こちらは⑦でお話しします)



 

次に、⑥収納を分析するというのは、「収納のスペースを分析すること」です。

取り出しやすい使い勝手の良い位置とは、中・下・上という順です。

 


この図の中では「中」のスペースが一番取り出しやすく、体の負担も少ないことがわかりますね。


下の写真は5段収納家具の下から3段目までの写真です。



食器類が置いてある場所は、「中」。
取り出しやすいため、使用頻度の高いモノを置きました。

その下は使用頻度が低めのモノ、一番下はストックなど重いものを収納してあります。
このように、動作・動線・使用頻度・身体労力を考えるといいでしょう。

それから、⑦グループと収納を重ねるも考えてみましょう。

食器棚を例にすると、スペースの関係で、よく色々な食器を種類関係なく重ねてしまうことがあると思います。
1種類では収納スペースが空いてしまうので、2種類の食器まで重ねるようにした方がいいでしょう。

安定の取れない場合はコの字ラックを使って空間を区切るのもいいです。
また、手前と奥に食器を収納する場合は手前を重ねすぎないことを心がけましょう。

最後に⑧指定席の確定となります。

整理収納のステップを当てはめながら最終的な食器の定位置を決定していきました。
このようにしていくと以前よりずっと使いやすくなります。


今回は食器棚を例にあげて紹介しました。
これは他の場所でも応用できますので、整理整頓の考え方の参考としてぜひ行ってみてくださいね。