Frescoブログいえ日和

見落としがちな生活音から考える家づくり

 

サムネイル
今年最大級の台風が去った後に北海道地震。
今年の夏も自然災害の怖さを実感してしまいました。

液状化現象をテレビで見ると、もし我が家も大地震に襲われた時にどうなってしまうのだろう。
そんな不安を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
 
 

下に掲載したのは、弊社の近くのハザードマップです。
皆様の自治体のHPに掲載しているので確認してみましょう。
 

市町村のHPで地震ハザードマップを閲覧できますので、「ハザードマップ」で検索してみるといいですね。
画面右上に地図の種類を選べるボタンがあります。
 

液状化については、危険度マップと建物被害予測マップがみられます。
念のため確認しておきましょう。

千葉県は、その成り立ちから液状化する場所が多いと聞きます。
これから住宅を購入される方は、その辺も考慮した上で、地盤改良をしっかりと行ってくれる住宅会社に頼みましょう。

さて、今年は台風も多く、猛暑なので、窓を締め切って生活されている方が多いと思います。
しかし、窓を閉めていてもそうでなくても、特に集合住宅の方は、自分の家の生活音が他の家の迷惑になるのではないかと気になるのではないでしょうか。


特に、小さなお子様がいらっしゃると、歩く音、おもちゃで叩く音、椅子をガタガタさせる音、シャワー、泣き声、怒り声
色々と気になってしまうものです。

集合住宅の場合は、今のお住まいは仕方がないとして、今後家づくりをされる方は、そのあたりの家庭内音対策も検討されるのがおすすめです。
 

そこで今回は、生活音の話。

念願の戸建て住宅を手に入れて、隣人への生活音の気疲れから解放されたと手放して喜んでいると、意外な落とし穴に落ちることもあります。
 
実は戸建て住宅でも音の問題って結構あるもの。
家族同士の生活音がお互いのストレスになってしまい、せっかくの夢のマイホームでくつろげないという悲しい結末も。
いくつか見落としがちなケースをご紹介します。
 
**************

CASE1 人も音もリビングアクセスタイプ

玄関→ホール→LDK から、階段やら水回りへ最短距離でアクセス可能な間取りの場合、無駄な廊下をなくすことでLDKを最大限活用できるメリットがある反面、実は水回りの音がリビングへ響いてしまうこともあります。
 
 


このケースでは、トイレを流す音がリビングへ響き渡ってしまうリスクも。
図面では想像つきにくい音の影響。
トイレへ行く通路にドア一枚つけるだけでも軽減できます。
トイレ本体によって流水音の大きさが違うので音が気になる方は流水音が小さい商品を選んでみるのも得策です。
 
ユニットバスがリビングと隣接している場合、シャワーの音がTV鑑賞の騒音になることもあります。
 

 

シリアスな映画鑑賞中、ユニットバスから壁伝いにシャワーの音が響き渡るケースも。
対策としては、ユニットバスとリビングの壁内に、断熱材を充填するだけでも大分軽減されます。
この場合プランニングの段階でキッチンの後ろに洗面、水回りを配置するのがベストですね。

CASE2  2世帯住宅の場合

同居型2世帯の場合、寝室の位置は気を付けたいものです。

特に親世帯の寝室が1Fにあり、子世帯の部屋が2Fに来る場合は、親世帯の寝室の上は居室の来ない下屋がお勧めです。
坪数にも限りがあるので、親世帯寝室の上に子世帯の居室がきてしまう場合は、床の遮音施工で音問題を軽減できます。

費用も手間もお手軽に音問題を軽減したいなら、2F居室の床にカーペットを敷くのがお勧めです。
カーペットはフローリング材に比べて階下への伝わり音、室内音も吸音してくれるので寝室に時々採用されます。

また、お子様が小さいご家庭では新築のうちにカーペットを敷き詰めておけば、傷防止に役立ちます。
大きくなったらカーペットを取ってフローリングの部屋へ模様替えも楽しみの一つになるでしょう。
 

CASE3 寝室が隣り合う場合

お子様が大きくなり、一緒の部屋で寝なくなり、各自の部屋で過ごす時間帯もバラバラになると気になるのが音です。

プランニング時に、部屋と部屋の間に収納をもってくるとワンクッションはさむので、音が気になりにくくなります。
プラン上、収納が設置できない場合は、間仕切壁内に断熱材を入れると多少の音の伝わり軽減にはなります。
 



しかし、プランで工夫するにも限界はあります。
そういう時は商品スペックを上げることで、音の伝わりを軽減できます。
 
■床の遮音 

吉野石膏株式会社さんの【タイガー遮音フロアシステム 戸建住宅向け工法】をお勧めします。



 
フローリングの下に硬質な石こうボードを敷くことで、階下への音の伝わりを遮断してくれます。
吉野石膏(株)さんの遮音フロアシステムは、上記の方法の他に7パターン施工方法があります。

勉強部屋、寝室、2世帯住宅など、用途に応じた床遮音性能の要求に合わせてお選びいただけます。


■壁の遮音

大建工業株式会社さんの【遮音カベマット】。
壁に追加することにより、 効果的に遮音性能を発揮する壁下地材です。
 

大建工業(株)さんもいろいろな遮音材料があります。

高性能タイプ、粘着タイプ、排水管用など、様々なタイプの品揃えがあります。
隣室の話し声やテレビの音などの生活音の漏れを改善してくれるそうです。
ご要望に合わせてお選びいただけます。
 
■ピアノ防音 

お気軽なピンポイント防音材もあります。

例えば2Fでピアノを弾くご家庭で、階下への音の伝わりが気になる方や、マンションなどの共同住宅にお住まいで、防音室まで作れないけれど、階下へ伝わりが心配な方へ、敷くだけで防音対策ができる商品があります。


 
マンション用防音簡易敷台
防振ベース【大建工業(株)】
こちらはマンション用で作られているので、コンクリートの床下地で使う前提とのことで、木造住宅ではちょっと効果が薄れてしまうかもしれません。
何か対策を考えている方は、一度ご検討いただければと思います。
                                                                                             
音の問題は人の感覚に委ねられる何ともデリケートな問題です。
図面だけでは気づきにくいこともたくさんあります。
まずは間取り打合せの時に設計士さんに相談してみてくださいね
 

このブログ記事を読んだ人はこちらの記事も気になっています